シュガーロード紀行 小城#003 村岡総本舗本店と羊羹資料館

シュガーロード紀行 小城#003 村岡総本舗本店と羊羹資料館

桜城館の次に訪れたのは村岡総本舗と羊羹資料館。

私がこの長崎街道の菓子を巡る紀行を始めるきっかけとなった本、「肥前の菓子」の著者である村岡安廣さんはこの村岡総本舗の経営者。そういった経緯もあって、村岡総本舗と羊羹資料館はずっと訪れてみたいと思っていた場所だった。

写真左側の日本家屋が村岡総本舗本店、右側の茶色い建物が羊羹資料館。


羊羹資料館は昭和16年に建てられた砂糖の貯蔵倉庫。防湿性・防火性を高めるためにレンガ作りになっている。よく見ると黒い(コンクリート?)の部分にも細かい模様がつけてある。

丸にウのマークは大正から昭和30年代まで使われていた商標。

羊羹資料館の「ウ」のマークは、大正年間より使用された商標で、「ウ」とは初代小城藩主鍋島元茂の家来となった村岡宇右衛門の頭文字に由来しています。
村岡家は代々「ウ」を冠した名前の者が多く、小城羊羹の名付け親である村岡安吉の祖父も「卯太郎」でありました。

-「村岡総本舗 羊羹資料館案内」より引用-

建物前の案内板によると県の遺産にも指定されているらしい。

ここから中に入る。
この入り口部分も日本風の門構えにタイルが貼ってあったりして和洋折衷の面白い造り。


1階部分はお休み処。
小城羊羹についての映像も流されていて、お茶や羊羹を頂くことも出来る。

2階が資料の展示室となっている。
小さな資料館だが小城羊羹に関する様々な史料が集められている。

原料の豆や寒天、機械化以前に使われていた木製の羊羹づくりの道具やかまど、羊羹の運搬や唐津線の汽車内での車内販売で使われた木箱、日本各地や国外から集められた珍しい羊羹のパッケージも見ることが出来た。


展示を観た後は、隣の店舗へ。

お店には羊羹をはじめ様々なお菓子が並んでいる。
羊羹だけでも何種類もある。和三盆を使用した最高級の羊羹は万を超すお値段。
基本的に和菓子が多いが、パイ風の焼き菓子やバレンタインデーが近い時期だったこともあってチョコレートを使ったお菓子もある。

羊羹を2商品と、個売りのパイ菓子や丸ぼうろなどを数種類買う。

「羊羹資料館案内」の本と長崎街道のポストカードも購入した。

ポストカードは長崎街道の風景を写したモノクロの写真。
撮影地は塩田川の荷揚げ場跡、武雄市の黒牟田、牛津町江津の西宮社、鹿島市浜町の浜川、長崎県神ノ島町の四郎ヶ島、小城氏芦刈町六角川の住ノ江港。どれも水辺を写した写真だ。

本の装丁はお店の包装紙に使われているものと同じ柄。この繊細な絵柄は鍋島更紗の模様らしい。

創立明治32年 百十余年の歴史を誇る小城羊羹初祖 村岡総本舗
村岡総本舗 羊羹資料館

(来訪日:2018/02/11)