シュガーロード紀行 小城#001 小城駅と唐津線
平成30年の建国記念日、博多から小城に向かう。
JRで長崎本線を博多から佐賀まで、佐賀からは唐津線に乗り換えて3駅目で小城に到着する。
これは唐津線を走る車両。(佐賀駅で撮影)
鮮やかな黄色のカラーリングもかわいい。ちなみにワンマン運転。
唐津線のはじまりは、明治期に国内有数の産炭地の一つだった唐津炭田の石炭を唐津港に運ぶために整備された路線。
(採炭が行われていた頃は支線も多数存在したが、昭和37年のエネルギー革命以降 石炭産業の衰退に伴ってそれらの支線の殆どが廃線となる。)
Wikipedia 唐津鉄道 唐津線
唐津線の前身である唐津興業鉄道は明治31年(1898年)に開業、小城駅が開かれたのは明治36年。
佐賀から小城までは約20分ほど。
小城駅を走り去る車両はこのあと西唐津まで向かうらしい。
これは小城駅の看板。桜と小城羊羹の絵が描かれている。
後に別の記事で触れるが、小城羊羹の名が広く知られるようになったことにも、この唐津線が深く関係している。
駅舎は瓦葺きの和風建築。この建物は開設当時のものが今も使われている。数年前に改修工事を行ったそうで、レトロな雰囲気は残しつつも綺麗に整備されている。
待合室には地元の人たちが寄贈した本がたくさん置いてある。電車は頻繁に来ない駅だけど、これだけ本があれば待ち時間も退屈せずに過ごせそう。
木の窓枠を照らす照明のあかり。
この日は気温が低く天気も悪い日だったので、この明かりが一層暖かそうに見えた。
駅を出ると雪がちらついていた。
駅前には与謝野鉄幹・晶子夫妻と高田保馬の歌を記した歌碑が建てられている。
(高田保馬は小城出身の経済学者であり文学者。)
思へども 肥前の小城は なほ遠し 門司の港の かかり船より
与謝野 寛またもなき 人の子の父 歌の人 われに優しき 友なる博士
与謝野 晶子肥の国の 三日月村は ひしの花 こもの花咲き 母老いませり
高田 保馬
(来訪日:2018/02/11)
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