シュガーロード紀行 長崎#009 萬順のよりより
興福寺からしばらく歩いたところにある中華菓子の老舗、萬順を訪れる。
店舗は寺町通りにあるこの本店の他に、眼鏡橋そばにもあるらしい。
店内には様々な中華菓子が並ぶ。
お店の方がよりよりを試食させてくださった。初めて食べたけどすごく固い…。
店頭にもポスターが貼ってあるが、よりよりを小さいサイズにして食感もちょっとソフトにした”ちより”という商品もあった。
物珍しさもあって、よりよりと亀の形の月餅などを買う。
この後立ち寄ったバスセンター近くのお土産センターや長崎駅のお土産売り場など、至る所で萬順のよりよりを見かけたので地元でのシェアはかなり高そう。
お菓子と一緒に入れてもらったお店のしおりにはこう書かれている。
萬順の歴史
江戸時代には砂糖の貿易商を営んでおり、明治十七年(1884)に菓子舗として、新地にて創業いたしました。それから130年余、明治から平成まで時代を超えて5代目。歴史の趣が残る寺町通りに移動しても昔ながらの製造直売。
初代からの味と手法を守りつつ、時代にあった味と洗練の商品開発のため、今も一つ一つ丁寧に手作りにて製造販売しております。
砂糖の貿易商から製菓業への転身というのも興味深い。
よりよりの原料は小麦粉・砂糖・食用油等とシンプル。揚げ菓子なのに全然油っぽくない。食べるとほのかに甘い。かりんとうに近いけど、食感はそれよりも固くてずっとあっさりした味。
月餅の中にはナッツ類も入っていた。
後日八仙閣に行ったとき、このお店の物ではなかったがよりよりを売っているのを見つけた。中華菓子としてはポピュラーなものらしい。
調べてみたら某レシピサイトにもよりよりの作り方がいくつも掲載されていた。
2度揚げすることであの固さになるらしい。縄を撚ったようなあの模様をうまく作るのがちょっと難しいみたい。
(来訪日:2017/06/04)
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