シュガーロード紀行 嬉野#001 俵坂関所跡を見に行く
嬉野のまちはずれに、江戸時代に関所が置かれていた場所があるとのことで見に行ってみる。
現代の地図で見ても、このあたりは長崎県との県境付近。
山を登る坂の途中にバス停と関所跡の看板がある。
バス停名も「関所跡」。
「江戸へ三百里」、一里=約4kmだからここから江戸までは約1200km。
最初ここが関所跡だと思っていたがどうやら違うらしい。
バス待合所の横に立つ案内図をみると、実際の関所跡は車道から斜面を少し下った場所にあるとのこと。
案内に沿って斜面を下って少し歩くと、関所跡を示す石碑があった。
この碑はかなり大きく、周囲も石の柵で囲ってある。
そばには藩境を示す石碑もあった。刻まれているのは「従是北佐嘉領」の文字。
看板の説明文を読むと、正しくは関所ではなく「口留番所」だった模様。
戦国時代にはすでに関所としての機能があったと伝えられるが、創設の時代は不明である。
江戸時代になると長崎街道として佐賀、大村両藩の藩境の要地となり、特にキリシタンの取締りが厳しかったといわれる。
嬉野にもキリシタンが多く居たらしく、不動山にはキリシタンに関連する史跡も多数残っているらしい。
この石碑を見に行く際に通った道が長崎街道になるわけだけど、道幅も狭くて勾配の上下もきつい道だった。
吉田松陰や坂本龍馬もここを通ったんだなと思いながら歩くとちょっと感慨深いが、大名行列でもこんな細い足場の良くない道を通っていたのだから、さぞかし歩きづらかったのではないかと思う。
(来訪日:2017/11/26)
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