シュガーロード紀行 塩田#005 塩田の仁王像
町並みマップを見ると、「石工職人の技」と題して、塩田にある仁王像も紹介されていた。
マップを頼りに像を観に行くことにする。
まずは本應寺。
門前に仁王像が建っている。
骨太でどっしりとした造形だが、片手をあげた埴輪っぽいポーズや表情がどこかユーモラスな印象を受ける。
本應寺は嬉野で訪れた瑞光寺と同じく、本陣としても使われたお寺。
お寺が開かれたのが1586年(天正4年)、仁王像が造られたのは1749年(寛延2年)だそう。
境内には芭蕉塚もあった。
そして大きな銀杏の木も。黄色く色づいた葉がきれい。
後で知ったが、このお寺には仁王像の他にも阿弥陀如来坐像や六地蔵など色々な石像があるらしい。仁王像だけ見て帰ってしまったので、次に行くときはそれらの像も観てみたい。
次に訪れたのは常在寺。
常在寺の建立はなんと708年(和銅元年)。和銅元年は日本で初めてのお金「和同開珎」が造られた年でもある。常在寺はこのあたりで最も歴史の古いお寺とのこと。
そしてこちらが常在寺の参道に建つ仁王像。
見上げる程大きく、表情やポーズにも迫力がある。
これは仁王像のそばに建てられた看板。
今改めて読み返して気付いたが、常在寺は真言宗御室派、ということは京都の仁和寺と同じ宗派ということになる。そういえば境内に御大師様の像もあった。
看板の文中にもあるが、塩田の石は安山岩という種類の石で彫刻にも適したものだった。塩田やその周辺の地域の石像のほとんどはこの塩田石で作られているそう。
本應寺と常在寺の仁王像は、どちらも市の指定文化財になっている。
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