肥前さが幕末維新博覧会 幕末維新記念館

肥前さが幕末維新博覧会 幕末維新記念館

平成三十年(2018年)は明治維新から150年ということで全国各地で記念行事が計画されているが、佐賀でも3月から「肥前さが幕末維新博覧会」が開催されている。

前回桜の時期に佐賀に来た際には時間が足らず観に行けなかったので、改めて維新博の会場を訪れたいと思う。

これは佐賀駅の改札口。構内は維新博一色といった感じでポスターなどが多数掲示してある。

駅前にも会場や関連施設を案内する大きなボードが設置されている。
地図の横には原泰久氏による鍋島直正公の絵も。

佐賀駅からメイン会場までは、徒歩の場合は中央大通りを約20分程歩く事になるが、この維新博に合わせて沿道に25体の偉人モニュメントが設置されている。
やや距離のある会場までモニュメントを見つつ楽しんで歩いてもらおうという意図だと思うが、これはいいアイディアだと思う。

手前の3体のモニュメントは、右から鍋島茂義、鍋島直正、古賀穀堂。

その他のモニュメントの人物は以下の通り。
大隈重信・副島種臣・枝吉神陽・島義勇・佐野常民・江藤新平・大木喬任・辰野金吾・曾禰達蔵・中林梧竹・田澤義鋪・下村湖人・志田林三郎・黒田チカ・森永太一郎・江崎利一・伊東玄朴・相良知安・石井亮一・石井筆子・中冨三郎・市村清

 

市村清はリコーの創業者(佐賀市出身)。手に持っているのは、二眼カメラ リコーフレックス。

これから訪れる幕末維新記念館=市村記念体育館は彼が佐賀市に寄贈したものだそう。

これが幕末維新記念館。
体育館としてはやや小さめなサイズだと思うがすごく変わった形の建物。

維新博の会場は佐賀市内に数か所あり、ここがメイン会場とのこと。他にリアル弘道館(旧古賀家)、葉隠みらい館(旧三省銀行)。サテライト会場が鳥栖(中富記念くすり記念館)と唐津(旧唐津銀行)にもある。

幕末維新記念館は 「幕末維新」体感シアター・「技」からくり劇場・「人」賢人ラウンドシアター・「志」ことのは結び の4つのパートからなり、40分ほどかけて会場内を巡る。

音響や照明、風なども駆使して、幕末に佐賀藩が果たした役割や佐賀の偉人の業績や生涯を迫力ある映像で解説した内容だった。

貴重な史料をガラスケースに入れて展示するのもいいが、そういった展示は人によっては退屈に感じてしまうかもしれない。こういった大きな映像で見せる手法だとアトラクション感覚で観れるし、小さい子供にもわかりやすいので、より多くの人が楽しめるのではと思う。
所要時間40分と聞いたときはちょっと長いかな、とも思っていたが、実際に巡ってみるとあっという間だった。

最後のことのは結びでは、自分のメッセージを会場に書き残すこともできる。
会場を訪れた人たちが書き残したメッセージを読むのも楽しかった。

(来訪日:2018/04/22)