ユメノ銀河

公開時に映画館で観た映画を久しぶりに観る。

浅野忠信がこんなに細面で怜悧な顔立ちだったかと驚いた。
小嶺麗奈もとても可愛い。可愛いんだけど、終始張りつめた表情をしている。全編を通して見ても(友達と一緒に居るときに、僅かに微笑むことはあっても)笑顔のシーンは殆どない。

そして2,3シーン 短い時間しか登場しないのに嶋田久作の存在感が凄い。冒頭の、着物を翻してトンネルの闇に消えていく姿が印象的。

台詞が多いわけでもなく、表面的には静かなモノクロの映像が続いていく。
だけどそれは、登場人物たちの激しい感情を押し殺したような緊張感を絶えず孕んでいる。


公開時、映画館でパンフレットを買った記憶があるんだけど、探しても無い。
処分することはない筈だけど何処かに行ってしまったらしい。

手許になければ、何故か一層惜しい物のような気がしてきて、ネットオークションで探して入手した。

原作の少女地獄は昭和10年頃に書かれた作品だが、この映画では時代設定を昭和30年代に変更してある。舞台となる街も或る地方都市というだけで詳細な場所の特定もなされていない。(が、「玄海港行き臨時列車」など北部九州を想起させる地名は出てくる。)
パンフレットにはその架空の街とバスの路線図も載っている。

三苫鐡児氏(久作の次男)も寄稿されていた。添えられた肩書は”夢野久作・杉山茂丸 研究者”となっている。

ロケ地が何処だったのかがすごく気になっていたのだが、ほぼ関東だったようで九州では撮影は行われていないらしい。エンドロールには大井川鉄道の文字があったので鉄道関連のシーンの撮影についてはその路線が使用されたのかもしれない。
特に気になるのはラストシーンの海岸なのだが、それについては特に書かれていなかった。

海岸と言えば、映画版の「ドグラ・マグラ」で一郎が絵巻物に見入るシーンの海岸も何処なのか気になる。あの海岸も岩の形がすごく特徴的だった。

開催レポート:ユメノマタ夢 第参回読書会「福岡」

7月26日、ユメノマタ夢第参回読書会を開催いたしました。
今回のテーマは「福岡」。

福岡を舞台とした作品・福岡に関わりのある人が作者の本・福岡に関する事柄について書かれた本など何かしら福岡に関連する本、ジャンルも小説や文芸書のみに限らず、歴史書・論文・地図・漫画などでも可、ということで参加者様に本を持ち寄っていただき紹介やディスカッションを行いました。
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

今回の読書会で取り上げたのは以下の作品です。

●百瀬、こっちを向いて/中田永一
●コッペリア/加納朋子
●神屋宗湛が残した日記/井伏鱒二
●神屋宗湛/武野要子
●へうげもの5巻/山田芳裕
●福岡ミステリー案内赤煉瓦事件簿


今回は主催の念願だった赤煉瓦文化館での初の読書会開催となりました。
(当初5月に開催を計画していたものの、新型コロナウイルス流行の影響で会場が使用不可となったため開催も中止、7月に改めて開催した次第です。)

本の集合写真を撮り忘れたので会の中で印象に残った会話をいくつか。
・中田永一?誰? (→ 実は久留米出身のあの有名作家の別ペンネームでした。)
・加納朋子さんも福岡出身
・へうげもの5巻は特に博多に関連する人物や場所が登場して面白い
・「楢柴肩衝」の歴代所有者の話(神屋宗白→島井宗室→秋月種実→豊臣秀吉)
・「博多文琳」は今でも市の美術館で見れるのがすごい 福岡市美術館の博多文琳のページ

など。


会の終了後は文化館の地下の新設備も見学しました。
以前は立ち入りできない区画でしたが、約一年前からコワーキングスペースや工作スペースとして利用できるようになったそうです。
(設置されている機器も今のところ無料で使用可能とのこと、案内していただいたスタッフさんのお話しでは今後3Dプリンターも導入する予定があるそう。 )

以前は文学関連の資料が展示されていましたが、現在はエンジニアカフェの併設もあって館の利用も理工系分野向けに変化しているのかもしれません。
休日ということもあり他の会議室でもそれぞれ会合が開かれていて、「博多なぞなぞの会」定例会が気になりました。


※今後のユメノマタ夢読書会について
本年の読書会は今回をもって一旦終了といたします。今後の開催については目処が立ち次第Twitterとこのサイトにて告知予定です。